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児童デイサービス「プーさんの家~和田澄子さん~

2014年05月08日 07:06

 

児童デイサービス「プーさんの家」   ~和田澄子さん~

ただいま」とニコニコ顔で帰ってくる子ども達。
 
ここは長田小学校の東側、元町立幼稚園の跡地で、平成9年から障害者の交流センターとして身体障害者福祉協議と心身障害児・者父母の会がお借りして、役員会や行事等に使わせて頂いております。
 
平成15年、地元の方から廃食油から粉石鹸を製造するミニプラント機を頂きました。その当時、手賀沼せっけんは、廃食油から環境に優しい粉せっけんがとても有名でした。NPO法人手賀沼せっけん協会を視察して、二つの団体が手を取り合って平成1年に{NPO法人メダカの会}を設立しました。廃食油石鹸を製造して就労の場の取り組みをしている時に、保護者から「小さい子ども達を預けられる場所が欲しい」、「療育指導をして欲しい」などの要望があり、任意団体ではなかなか叶えることができないが、法人格を取得すれば叶えることができる。平成17年に指定児童デイサービスを展開し、障害のお子さんを預かって9年の月日がたちました。
 
 平成24年4月に県西境西高跡地に県立境特別支援学校が開校しました。月曜日から金曜日まで1日平均11名の子ども達が利用しています。また長期休み、土曜日は午前8時30分から午後4時まで預かっています。
 
 毎日欠かさず行うことは、個々に応じた学習、朝の会、帰りの会にはあいさつ、手遊び、季節の歌などします。今まで椅子に座ること事が苦手だった子ども達も学習に取り組み、集中する事によって達成感を感じて「やったー」「出来た」と言って、自信に満ちた顔をします。
放課後のデイサービスは、生活能力向上のための訓練等と継続的に提供することにより学校教育と相まって障害児の自立促進するように定められています。
 
 又、平成24年4月から居宅・通所事業は障害者自立支援法に基づき実施されてきましたが、児童福祉法に一本化されて身近な地域で支援が受けられ、全ての子どもが、同じ法律によって支援される法体系は、共生社会の実現に向けた大きな一歩になることと思い思います。
この共生社会は障害のある人もない人も助け合って生きていく社会です。昨年の4月に「障害者統合支援法」が施行され、国連において「障害者権利条約」が採択、我が国が条約に署名して「障害者の権利条約」の締約国になりました。
この素晴らしい法が現実のものになる様に、私たちの障害者団体も努力をしなければならないと思います。
 
 私は境町で生れ育ち、地元に嫁いで良かったと思います。障害者に対してもとても優しい思いやりのある住民の方々です。ボランティアさんや各種団体の皆さん方、行政、社協の方々も皆暖かい人たちです。人と人の繋がりを大切に、そしてエネルギッシュな若い人たち、中高年が連携して一緒に協力しあえばもっと楽しく、小さい子からお年寄り、障害者が元気で優しい共生社会ではないでしょうか。
この町で生れ育ち、老いまで心豊かな町だといつも誇りに思い、大好きでたまりません。皆さんと一緒に仲良く、素敵な町にしていきませんか。
 
 さぁ、今日も尊い命を受けた天使のような子ども達、皆と一緒に楽しく、元気に仲良く。
 
 今年の4月から笑顔がなく自信もなく心を閉じているお子さんを預かりました。新しい環境で不安もいっぱいあるのでしょう。私たち支援者が本人の気持ちに寄り添い、優しい笑顔で、相手の目線で向き合っていけばきっと心の扉も開くはず。
 
今日も職員一同、「一緒」になって「懸命」に子ども達と向き合い楽しく支援しています。どうぞ町の皆さんも「障害者交流センター」にお立ち寄り下さい。


 

プーさんの家の活動日誌

  1. 花いっぱい運動と絵手紙教室  ~知的障害者ボランティア促進事業~(2014/10/4)
  2. 「第5回さしま茶T-!グランプリinさしま少年自然の家」に参加、リサイクル石けん等を販売(2014/10/25)
  3. プーさんの家 クリスマス会(2014/12/23)
  4. ペコロスの母に会いにいく」上映会でリサイクル石けん等を販売  (2015/1/25) ⇒ラブ❤ラーフで作っているリサイクル石鹸について

 

 

プーさんの家のサワーサラダ

プーさんの家の美味しいクッキー

 

 

スタッフのブログより

先日、スタッフ3人でお会いしてお話を伺いました。
「プーさんの家」は障害を持つ子供たちの放課後デイサービスを行っていて、和田さんはその管理者です。

NPO法人「メダカの会」を設立するまでのお話を笑いながら話してくださいましたが、その苦労や苦悩を感じさせない、明るさとパワーでした。

「人任せにしない、ガマン強く取り組む、アキラメない」

和田さんのモットーで、

この「特定非営利活動法人」を設立するまでの面倒な手続き等はもちろんのこと、「障害者総合福祉法」や「児童福祉法」、「地域生活支援事業」などチョー大変な勉強も必要なわけで…

記憶力がだいぶ鈍っていて、何よりも実行力にかける私は「称賛」するのみです。

「すごい!」

「障害者相談支援従事者」などこの支援事業の管理者としての資格取得だけではなく、障害者スポーツの指導員、栄養士、調理師、ホームヘルパー、介護福祉士など、など・・・・必要と思われる資格を取得(10種)していらっしゃいます。

さまざまな種類の障害(個性…と彼女は言っていました)をもった子供たち1人、ひとりのために労を惜しむことなく、支援していきたいとおっしゃっていました。

子供たちは「プーさんの家」で過ごす数時間が心地よくて、何かを出来る喜びを味わえて、楽しいのだろうなと本当に思いました。

和田さんのお話は女性としてだけではなく、境町の住民としてこれからどんな風に過ごしていくのか、人々と関わっていくのか、参考になるのではないでしょうか。
 

 

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