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境の名所~お寺~関観音堂

2014年05月08日 02:00

ばんがい番札所

   せき かん のん どう   天 台 宗

境町猿山さるやま489

ご詠歌

時移り 世は猿山の 奥までも

      仏の示現じげんありがたきかな

 

 

 

 

 

 猿山地域のいちばん北に位置し、まわりを長井戸沼干拓地に接して関観音堂がある。

  かつて当札所の近くに恵日山栄福寺があり地域の人々の菩提寺として栄えていたが、惜しくも火災のために焼失し,廃寺となった。その折、檀徒を代表していた関庄兵衛氏が寺の観音様を預かった。その後、関家では屋敷内にお堂を建てて観音様を祀り、供養を続けている。

 祀られる聖観世音菩薩は天保六年に造られたと銘のある身丈みのたけ四十センチの一木造いちぼくづくりである。

観音開帳の期間中は、関家一家六軒が巡礼者への対応と供養に当っている。

近くに猿山地域の鎮守と祀る一言ひとことぬし神社がある。

 当社は神社としては稀なご神体の開帳を二十一年目ごとに行うしきたりをずっと継承している。

 前回の平成六年の開帳に当り、三月に七日間、木造のご神体を開帳奉斎し、祭礼と共に花火などの催しを盛大に行った。

 また、祀られる神は「おたみさん」と呼ばれる女神でもある、といわれ地域の人々は同じ名前をつけることはおそれ多いと、おたみという名は避けるという。

 神社のすぐわきに栄福寺跡がある。そこに元治げんじ元年(1864)に地域の女人講で造立した延命観音菩薩が祀られている。開帳の期間中は、地域の人たちが交替で、参詣者への接待にあたる習わしとしている。

 

 

 

番外ばんがい…霊場開設以後、開創者にゆかりのある地、または札所の近くなどに開設した正規の札所以外の札所。

一言ひとことぬし神社…奈良県御所市ごせし葛城山かつらぎさんの神。雄略ゆうりゃく天皇てんのうが葛城山に狩りをした時、天皇と同じ姿で示現した神で、事の善悪を一言で断言できる力を持つという。。

 

 

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