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多機能型事業所「みつばち」管理者 成島理恵さん
2018年08月17日 22:52
境町伏木2859-1 TEL:0280-23-3388 FAX:0280-23-3387 |
施設の概要 主に,重症心身障害児・者を対象とした児童発達支援事業・放課後等デイサービス事業・生活介護事業を行っています。
1日の通っている利用者数 5~6人/日
なぜ施設を立ち上げようと思ったのか。 理学療法士として,療育施設(※1)や病院で重症心身障害児(※2)の方々のリハビリに長年携わってきました。その中で,ご家族の方の様々な想いに触れ,機能訓練だけではなく「その人,その子の生活をどう充実させるのか」が重要であり,ご家族の方が笑顔になることが障害をもった方たち生活の質の向上にとても大切なのだと気づかされました。そして思い障害を持った方たち日中支援の場も少ないことを感じ,少しでも生活の質を高められるような場所をと思い小さいながら事業所を立ち上げました。 ※1=障害のある子どもに対して、それぞれに合った治療・教育を行う場所 ※2=重度の肢体不自由と重度の知的障害とが重複した状態を重症心身障害といい、その状態にある子どもを重症心身障害児といいます。
施設を運営していくにあたって心掛けていること ご利用者様やご家族が笑顔になれるような支援を心掛けています。「障害があるからできない」のではなく「どうしたら,どのようにしたら楽しめるか。輝けるか」を常に考えて行動しています。
今の福祉制度についてどう感じていますか この数年で「医療的ケア児」という言葉がメディアにもとり上げられるようになり,重度の障害を持った子供たちやそのご家族のことを理解してもらう機会は増えてきました。それに伴い,支援の施設も増えつつあるように感じています。が,重度の障害児者の支援には看護師や機能回復訓練担当職員が必要なこともあり,事業所阿野立ち上げの難しさなどからも,まだまだ充分な施設数があるとは言えない状況です。また,当たり前のように社会に出ていくには,ハード面でもソフト面でもまだ壁はあるのかなと感じています。
ハニーカフェを開こうと思ったきっかけ 開所当初から,ご家族様が抱える日常的な悩みをたくさん聞いてきてアドバイスもさせてもらいましたが,「もっと身近に気軽に相談したり,愚痴を言い合える場所があったらいいのに・・・」というスタッフの言葉がハニーカフェを開こうとおもったきっかけです。私の事業所は未就学児から学童児,卒業後の成人の方のご家族と各ライフステージのご家族の方々がいらっしゃいます。先輩ママや同年代ママ同士で色々話合っていったら,きっと悩みを解決できるヒントが見つかるんじゃないかと思うんです。ピアカウンセリングのような感じですかね。
参加者の反応は? まだ開催は2回ですが,ご家族同士で情報交換が活発にされています。普段は,あまり言えない教育や福祉に関する不満を共感しあったり,時には家庭の愚痴を言い合ったりと非常に盛り上がってじかんが足りないくらいです。
これから町や,社会に向けて求めていきたいこと みつばちは,小さな事業所です。生活に必要な支援がすべて提供できてはいません。一人一人の食形態に合わせた食事の提供や,入浴の支援の提供などは小さな事業所で行っていくには限界があります。そういった支援が受けられるような体制が町でできたらうれしいです。たとえ需要が少なくても,一人でも支援を必要としている人がいるなら必要な支援がちゃんといき届く社会になれたらいいですね。 |
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