境町商工会　池上仁会長　　

Q:商工会はどのような事業を行いますか？

A:町村の経営改善普及を目的とし小規模事業所に対して、融資、相談、診断や税務・経理

など事業の支援をしている。また、境町観光協会と連携し、お祭りやイベントに参加するなど地域振興事業もある。

Q:青年部や女性部はどのような活動をしていますか？

A：業種によっていくつかの部会に分かれていて、それぞれ活動をしている。青年部や女性部は地域のイベントなどでパワフルに活躍しているし、親睦会や研修会に積極的に参加している。情報を交換し、共有する事は大切だし、意義がある。

Q:自営業の奥さんたちの負担は大きいのでは？

A：かつてはそうだったかもしれないが日本人の気質も変わってきているので一概には言えない。人それぞれではないか。

Q:境町の商工業の現状は？

A:商工会の組織率は50%（全国統計調査結果が分母）、843事業所あるが店舗、工場、業種も減少しているし、商売変えする会員もある。原因としては大型店舗、大手専門店の進出、後継者不足など。商工業をとりまく環境が厳しくなっていることなどだ。農業は国の基幹産業として手厚く保護されているが、商業はそれほどでもない。

Q:境町の商工業が発展するためにはどうしたらよいと思いますか？

A:境町は早くに一定の繁栄があり、開発が止まってしまった。また商工業者は保守的な面もあり、広域の開発を含め、発展は難しい状況かもしれない。圏央道による交通の利便性は一方で、消費が流失する恐れもある。商工会が提案することは形態上（業種が多いため）難しい。

だからこそ「やる気のある若い経営者を応援する。具体的に支援し、伴走する。」という考え方だ。

Q:池上会長ご自身について。リーダーに必要な要素は何ですか？

A：趣味はスポーツ。学生時代のバスケットは良い経験となっている。リーダーは「反対意見にも耳を傾ける」、「清濁併せ持つ」ことが肝要だ。若い人たちには主義主張がある。それに執着することも大切だが、先人の背中をみて成長していって欲しい。