境町の名店　　船町食堂　　～旧境車庫前～

  船町食堂と言えば老舗のお蕎麦屋さんというイメージだが、古くはカレーライスやラーメンが美味しい一般食堂だった。１8歳の時に下妻の“追分”で修業をした今のご主人が３代目を継ぎ、蕎麦専門店に。

 　蕎麦粉は100%国産で境町塚崎や桜川で栽培されたもの。米と違い胚芽（内）側から挽く蕎麦は時期によって挽き方を変える。（１～５段階）１～２番は色を出し、３番は香りが良いとされる。

　出汁については更にこだわりがある。鯖節と鰹節の“本体”（極上マーク）を削り、およそ６時間かけて８０ℓほど作るのだが、この保管にも細心の注意が払われる。職人の技、味覚、プライドが旨みとなるのか。

　バスの境車庫が移転するなど人の流れが変わった事や時の流れ（世代交代）を受けて来客や出前は減少しているが、毎月自作の句や詩を書いた色紙を届けて下さる根強いファンもいらっしゃるとか。昭和13年発行の「サシマ新報」というローカル紙に載った船町食堂の広告のコピーを届けてくれた方もあったそうだ。（↓画像）

昭和13年10月11日のサシマ新報です！

常連のお客さま時期に応じた色紙を届けてくださるとか・・・・